昨日は、成人式の振袖を借りたところで新作の袴が 紹介されているというので、姉と二人で見に行ってきました。 私は、卒業式のことなどまだ考えなくてもいいじゃないと思っていましたが、 母が早めに決めて損はないというので、しぶしぶ行くことに なったのです。 しかし行ってカタログを見てみると“しぶしぶ”が打って変って 興味“しんしん”になり、あれも着たいこれも着たいと面倒な客に なっていました。(笑) 担当してくださった方が前回振袖の時にも適切なアドバイスを くださった親切なおば様だったので、私のわがままに 付き合ってくださり、私としては大満足な試着会になりました ![]() 振袖の時は、ピンクに赤と白が混じった絞りの着物を 母の要望で着たので、今回は私の趣味で選ぼうと決めていましたが 私は趣味が地味なせいか、選ぶ色も地味。 唯一選んだ派手なものが、黒に白の花の大輪が 咲き乱れている高貴なような、「極妻」のような着物でした。 この袴が一番気にいったですが、なんだか卒業式というよりも マダムな雰囲気に(笑) せっかく袴を着るなら、若いうちにしか着れない明るく 可愛いものが絶対にいいという姉は、なんにしても趣味が良い、 ハイセンスな人なのでマダム趣味な私は姉にすべてをお任せしました。 そうして姉と親切なおば様が話し合いの末決めたのが、 白を基調に赤や黄色の大きな花毬が模様となっている レトロで「明治のお嬢さん風」の袴でした。 正直似合っているのか疑問ではありましたが、年長者の意見を 聞くのが好きな私は、「みんながいいならそれで決めましょう」 という、なんとも情けない返事。 でも試着の写真を見てみると、やはり姉が薦めた物が 一番綺麗で華やか。母も写真をみて大満足のご様子。 やはり年長者の意見に間違いはないようです。 着物って着るのは面倒ですが、本当に美しくていいですね~ さまざまな色が溢れ、まるで体に花を咲かせたようで 鏡で自分の姿をみるのが楽しくなります。万華鏡の中の ような華やかな世界を、着て楽しむことができるなんて日本人で よかったと感じました。 そのあと姉とアフタヌーンティーでランチを食べ、パンを 買い、帰宅。愛犬ムックにバナナブレッドで薬を飲ませ、なんだか 幸せな一日。 うふふ。そりゃ幸せです。だって何にも勉強しなかったんですから。 ああ・・・明るく卒業できるように勉強しなきゃ。。。
2008,07,01, Tue 10:49
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3日前のみかこちゃんの記事↓
〉葦原中国は、あしはらのなかつくに、と読むんですよね。 〉「なかつくに」って、なんだかカッコイイ感じがしませんか? を読んで「おお、これは!」と思わず懐かしくなりました。 どうも、ともよです。 若かりし頃(って去年と一昨年)の2年間、 『風土記』なるものの演習を取っていたのですが、 そこで出てきたんですよ、この「葦原中国」。 ちょうど発表だったとこにあったゆえにつっこまれ、 レポートでは随分付き合ったこの単語、「葦原中国」。 え、でもみかこちゃんのは『古事記』って書いてあったよ、とお思いの方、 『風土記』は『古事記』とも『日本書紀』ともめっさつながってるんですわこれが。 同じ伝承やところどころ似た話も多々あるんですねぇ。 例の「葦原中国」は、「豊葦原水穂国」って呼ばれたりもして、 どう違うんじゃ~って調べたりしました。 何度ワードで「あしはらちゅうごく」って打って変換したことか。 うーん、懐かしい。 T舘先生はお元気かなぁ。 昨日のななちゃんの記事↓ 〉やはり「今」を存分に生きよう!と改めて思いました。 を読んで(前向き~な感じがすごいなぁと思いつつ)、 私も誰かに同じような台詞言われたなぁと思い返してみたら、 1年のときに受けた中世文学史。 西行についての講義だった日、「本日のひとこと」欄に 「“願わくは 花のしたにて 春死なむ そのきさらぎの 望月のころ” というのは、前からも思ってたけど、本当にかっこいいと思う。 私もこだわった死に方をしてみたいものだ。」 と書いて出したところ、 「その前に思う存分今生きることを満喫しなくてはね!」 と翌週I先生から窘められて返されました(^^;) カウンセリングかもはや、と今になって思うけれど。 私はあの「本日のひとこと」が大好きで、 I先生からのコメント見たさに毎週月曜日が楽しみだった記憶が。 うーん、懐かしい。 今日の夜、帰りの電車の中で何気なくi-podをしゃっふるして聞いていたら、 「♪氷の上に立つように危なげなこともしたい~」 っていつぞやの小松未歩のシングルが流れ出して、無性に納得したり。 「♪思い描いてた夢も形にしてみたい~」 って真逆やん、と一人つっこみ。 でも相容れない願望というか欲望って誰しも持ってるわなぁ、とまた納得。 そもそも小松未歩自体懐かしいよ、ねぇ?、とまた感慨にふける。 CD縦だったもんなぁあの頃。 「謎」とか「願い事ひとつだけ」とか。 うーん、懐かしい。 懐かしい懐かしい言ってばっかですね自分最近。 もやもやしてふわふわしてイライラしてる感じの今が嫌で、 無駄にいろいろ振り返ってみたりしちゃうわけなんですよ。 ああ、逃避か。例の逃避か。お得意の。 分かっちゃいるけどやめられねえ。 うまいこといったもんだねぇA島さん。 じゃなくて! ここはひとつ、乱太郎ばりに、 「♪100%勇気~ もうやりきるしかないさ~」 と、前向きに自己催眠をかけたいとこです。はい。
2008,06,28, Sat 23:38
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新年度が始まると同時に大学への通学が始まって、帰宅する為に、
乗りなれた電車に乗り込む頃には、すっかり暗くなっている日々が続 いている。 電車のドアに寄りかかって 移り変わっていく車窓から、マンションや高速道路の明かりを ぼんやり眺めて帰るのは私が大学に入学して以来、変わらない 毎日の繰り返しの一部。 明かりだらけの車窓の中で少し、明かりが途切れる場所がある。 小さな川に沿い、桜が植えてある場所。 白い花弁が、少し離れたところにある街灯の蛍光灯から発せられる白色の明かりを受けて ぼんやりと白く霧のかかったように浮かび上がって見える。 車窓の明るい町の光と、電車の照明に慣れた目に 暗い川辺の桜が、街灯以上に明るく、鮮やかに感じられる。 夜桜の、季節。 電車の車窓から一瞬見えて、すぐに視界から消えてゆく川沿いの桜。 暗色のキャンバスに浮かび上がるように、ほのかに白く発色しながら そこに静かに在る。 新年度始めの何かと慌しく、予定表が文字で埋まっている毎日の中で ふと、そういう景色を目にするとほっとする。 片道1時間半程かかる通学時間。 1限の授業の為には、朝早く起きなければならない上、満員電車に無理やり乗り込まねばならず、夕方授業後の疲れた時間に再び満員電車で帰宅するのは大変で。 良い事なんてないわ。 と入学当初は思っていたけれど。 そんな通学電車の車窓から見える四季ごとに見える景色。 川に反射する夕日が綺麗だったこと。 雨上がりの空に虹を見たこと。 桜が川辺に咲いていたこと。 一つ一つ、思い出せば、長い通学時間も悪くないと思えてくる。 今年度一年、どのような景色を車窓から眺めることができるのか 楽しみに思いながら、一瞬にして過ぎ去る、夜の川辺の桜を今日も眺めた。
2008,04,04, Fri 20:18
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「春は曙。やうやう白くなりゆく、山ぎはすこし明かりて、
紫だちたる雲の細くたなびきたる。」 中学生の頃に暗記した『枕草子』。 春は、曙。 不規則な生活をやめて、就寝するのを早めたら 夜明け近くに自然に目覚めるようになった。 カーテン越しに、外がまだ夜と同じ暗さを保っていることが解る頃から 起きるでもなく、寝るでもなく。 夢と現の間から徐々に目覚めながら、同時にゆっくりと夜明けを迎える 春の曙。この一瞬がとても好きなのだと最近、改めて思った。 私が、本格的に起きるのは、鳥の声と同じ頃。 鵯のはっきりした声や、何の鳥か解らないような小さな声。 ここ最近は、鶯の声がよく聞える。 カーテンを開けて、窓を全開にして。 外の明るさに目を細めながら、まだ少し冷たい空気を吸う。 今日は、庭の木の梢に鶯がいた。 ホーケキョ。ケキョ。・・・ヶ・・・ヶキョ。 まだ上手く、「ホーホケキョ」という鶯独特の鳴き方ができないらしい。 ひとしきり、「ヶキョ」の部分を繰り返し、その後「ホーホケキョ」の練習。 鳥が、鳴く。という、当たり前すぎて、注意を払うことのない日常世界に こんなにも、隠れた努力があったのだ。と気付く。 あと少しで、桜の季節。 本格的な春が訪れた時、家の庭で鳴く鶯は、果たして努力実って 「ホーホケキョ」 と上手く鳴けるのだろうか。楽しみだ。 庭先の鶯が飛び立った先に見える白い花。 隣家の庭先に咲く木蓮の白さが、周りの緑に囲まれて際立っていた。 あの、鶯はあの木蓮の中でまた練習するのだろうか。 どこかから、沈丁花の甘い香りが風に運ばれてきて、一瞬の後、空気に溶けていった。 今日も、また平和な朝でした。
2008,03,19, Wed 16:02
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