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GW後半に突入しましたね!みなさん連休を楽しんでいるでしょうか?
今回は、日文ネタの内容にしてみます(^^)

来たる5月5日は子どもの日。平安時代の文学作品では、この日は「端午の節句」としてよく出て来るんです。季節柄、「菖蒲の節句」ともいって、菖蒲の強い香気が邪気を払うとして、蓬とともに薬玉にして人に贈ったり、柱や簾に掛けたそうです。

しかも「根合わせ」という、菖蒲の根の長さと美しさを競い合う遊戯まであって、召使いを数十人使って、洲浜の垣根に長い根の菖蒲を探させに行ったとか(笑)
時には4メートルくらいのものまであったらしい。
平安の人たちって・・・(^_^;)

さてさて、本題はここからなんですよっ!
この菖蒲の長い根を紙に包んで贈り合う風習もありまして、『紫式部日記』なんかにもそういう場面が出てくるんですが・・・

根を贈るって・・・あの「根」を???
泥から引いてきたんだから、やっぱり乾燥させるのかしら?
濡れてたら紙が汚れちゃうしねぇ。
でも、開けてみて根っこが入ってたんじゃあ、なんか嫌がらせみたいじゃない??
と、私の頭の中は憶測と妄想でいっぱい!(爆)

そして、去年の自主ゼミの時に、たまたま根合わせの話になって、疑問を解決すべく、私はついに先生にお伺いしたのです!

ゆきこ:「先生、菖蒲の根を贈るときって、やっぱり乾燥させるんですかねぇ?そもそも、根っこ贈られてきても・・・美しくないんじゃ・・・?」

先生:「・・・・・苦笑。」

その後、先生がご説明してくれたことには、根を贈るといっても、根っこだけじゃなく、菖蒲の葉もつけて、白いきれいな紙でラッピッングをし、白と緑の色合い美しく、さらに五色の糸で飾ったりして贈るのだとか。
そーだよね、さすがに根っこだけじゃあ贈らないわよねぇm(_ _)m

学生のこんな些細な(しかもかなり変な 笑)質問にも、きちんと答えて下さる、ステキな先生ばっかりです☆

2007,05,03, Thu 20:49
文学・語学::中古文学 】 comments (x) trackback (0)

演習がついについに、補足も含めて発表が終わりました。
今は一気に力が抜けた感じ・・・。
私の友達が成功した演習ダイエットにはならなかったものの、
精神的にはけっこうずずんとくる演習でした。
たとえレジュメが全部出来上がった後でも。
ここ一ヶ月はずっと何かに追われてる感じだったし・・・。

気がつけばもう12月。
あと1ヶ月ちょいもすれば長い長い春休みに入ります。
なんだかあっという間だなぁ。

木曜日の演習は、一年の間に果たして2巡するのだろうか。。。
この前の木曜日の演習では、
「幸せとは何か。愛とは何ぞや。」
というような話を、教授が力説してしてくださいました。
私と友達は
「深い!なんだかものすごく深い!」
と驚きつつもやたら納得してしまいました。
「いいところを愛するのが愛ではなく、悪いところも受け入れられるのが愛だ」
とか、
「所有欲は愛ではない。それを取り違える人が多い。愛してるといって自分の枠に入れようとする男の人は多いけどそれは愛じゃない。」
とか、
「自立と自律の大切さ」
とか。
当たり前っちゃ当たり前のこともあるのだけど、なんだかすごく納得。
もっといろんなことを、具体例やらたとえやら聞いた話やらを織り交ぜて話してくださったのですが。
ともかく、先週の演習の後半は愛についての講義と言っても過言ではなかったな(^^;)

そんな演習のひとこまも楽しいもんです☆


2006,12,06, Wed 23:58
文学・語学::上代文学 】 comments (x) trackback (x)

東京大学の大学院生による、「とはずがたり」の発表を
聞きに行ったときのことです。そのときちょうど私たちが
授業で読んでいた「とはずがたり」。思えば、私たちは
女子大の学生なので、女子の視点からしか読んだこと
がなかったのです。それを東大の院生(それも男の人)
がどう解釈し、どのように発表するのか、興味津々で
会場へ向かいました。

それにしても東大・・・広いっ!やっとのことでたどり着
いた会場は、
え?ホテルのロビー??ヽ(*゜ω。)ノ
結婚式も行われるという、とても綺麗な建物でした。

実は私、学生同士で行う軽い勉強会のようなものを想
像して行ったので、まずその会場の豪華さにびっくり!
(゜Д゜;)ブルブル
そしてさらに集まってくる凄そうな人達と、そのわりに
狭い会場がかもし出す圧迫感に、
チキンの私はKO寸前でしたヽ(;´Д`)ノ
その凄そうな人達は、実際に凄かったんです!
面白い授業で大人気の教授だったり、私たちが
いつも使っている注釈書を書いた人だったり、
授業で読んだ論文を書いたご本人だったり!

「ふぉぉぉー注釈書の人だー。(゜Д゜;) 」
「むひゃーあの論文の人が隣に!(゜Д゜;) 」

終始そんな感じの私。途中でどうして自分が
この場所にいるのか分からなくなりました。

「きっ、緊張してきました…。(。☉_☉)」

と一緒にいた院生の先輩に助けを求めると、

「あなたが発表するわけでもないのに?!」

と苦笑されてしまいました。
う、ごもっとも・・・(。☉_☉)

そして私の緊張も最高潮に達したところで、発表が
始まりました。テーマは、『とはずがたり論』―父の死
を生きる二条―。
授業では、その父が死んで50日過ぎたあたりだった
ので、まさにタイムリー。内容が分かっていると、とても
楽しい!資料の見易さ、発表の分かりやすさはものす
ごくて、感動していました。
しかし、ちょっと気になることが一つ。

・・・・ん?二条って、こんなにけなげでいい人だったっけ?
プライドが高くて計算高いしたたかな女二条はどこへ?

∑(゜Д゜)はっ!
これが、うわさに聞いていた「男読み」か!

『とはずがたり』には、男の人と女の人によって、その
読み方に違いが現れることがしばしばあるようです。
例えば、男の人が「大人しくて清純そう。」と頬を赤らめ
るような人が、女から見たら「どこがー!!計算じゃん!」
と思うことってありますよね?その現象が、この作品を読む
中で現れるということなのです。
つまり、このまじめそうな院生のお兄さんは、
二条に騙されてしまっているー…、と。残念ながら、
そういうことです。
論文の先生にそのことに関して突っ込まれた時にも、
その院生のお兄さんは、「そんなこと考えてもみなか
った!」といった顔で聞いていました。その人にとって
二条は、古き良き時代の女、だったのかな、と思いました。

授業でさんざん先生から「二条に騙されてはいけない。」
と言われて読んで、確かに文章の至る所に現れていた
二条の本性。それに気がつかない男の人ってやっぱり
いるのか!と、現実を目の当たりにして感動してしまい
ました。

女って、男の人が思っているよりもずっと強くてしたたか
なんですよ…ね♪(●´艸`)

大学で勉強して物語を読む本当の面白さも知ったけれど、
「物語を読む人を見る」面白さもあるんですね!その人
自身のカラーが見えてくる。発表によって見え方がぼん
やりだったり、はっきりだったり…。
そして『とはずがたり』はそれが顕著に現れるので、
とても面白いんだなーと思いました!

大大大満足で帰宅した私。最初の緊張から疲れが出た
のか、ご飯を食べてお風呂に入って、その日はすぐに
寝てしまいました。チキンって嫌です、ほんと…。


2006,12,04, Mon 23:49
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先週演習恐怖からは脱したむとうです…(苦笑)
前の記事のともよちゃんと同じ演習の発表でした。

で、写真は私の作成したレジュメ(演習発表者が発表内容をまとめたプリントのこと)の一部。ご覧頂ければわかる通り、何やら漫画からの切り貼りが…!
これは海野つなみさんの『後宮』という漫画から引用しました。

この漫画は今私達が演習で取り扱っている『とはずがたり』という古典作品を漫画化したものです。
私が資料として出したのは、自分が特に注目した人物関係を説明するのにこの漫画に出てきた系図が1番分かり易いだろうという、それなりに真面目な理由からだったのですが、思いのほか皆にこの漫画を布教するのに一役買ったみたいでした。
実際のところ、絵柄が可愛いだけでなく話の内容もかなり分かりやすくて本当に参考になりました。特に、話の表に出てこない背景の政治的問題なども解説役の女の童を登場させてばっちりカバーしてる所にはちょっと感動してしまいました…!
また、演習は一部分を各自が担当して読みこんでいくので、話の流れを思い出すのにも役立った気がします。本当にお世話になりました…。

皆さんも、よかったら是非『後宮』を読んでみて下さい。ドロドロで中世版「大奥」とでもいうべき世界を体感できます。しょせん漫画、と思われるかもしれませんがなかなかあなどれませんよ。演習の資料として使える位なので(笑)
まだ2巻までしか出てないので今が買い時です!!(と、勝手に宣伝してみる)

ちなみに。英文学科の友達に『後宮』を読ませ
「私達はコレを毎週真面目な顔して読んでるんだよ」
と主張してみたら、おもいっきり
(マジメ…?コレを…?!)
という顔をされました。ふふふ…。

以上、『後宮』のススメでした☆

2006,11,19, Sun 23:41
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