NEW ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES

 昨日は博物館の集中授業でした。今回の集中授業で訪れた、浦安市郷土博物館について書こうと思います。

 浦安市郷土博物館は市民の声によって作られた珍しい博物館です。さらに珍しいのは入館無料という点です。博物館について定めた「博物館法」では、入館無料の原則が書かれています。だから本当は珍しいことではないはずなんです。でも日本の博物館は「例外的に」有料の館がほとんどなので、浦安市郷土博物館が珍しく見えるんですね。


 館内に入ると、ふくいくたるアサリの香り(笑)隣接する食堂のアサリ飯の匂いです。ついでに、入口正面では館のイメージ(ゆる)キャラクター「あっさりくん」(アサリ)がお出迎え。

 この館の何よりの目玉は、野外展示。昭和20年代の浦安の長屋や漁師小屋の復元展示や昔のおもちゃ体験がなされています。地元ボランティアの方がたくさん待機し、説明や案内もしてくれます。ボランティアのおばさんが普通に家屋を掃除していて、なんだか本当の家にお邪魔している感じさえしました。あと、夏休み限定で長屋に駄菓子屋が設置されていました。近所の子供がたくさんいて、駄菓子を食べたり、おもちゃで遊んでいました。
ここ、すごい楽しかったです。思わず童心に帰るかんじ…(笑)

 印象に残ったのは、近隣小学校の夏休み自由研究の展示を企画展示として行っていたことです。博物館や地域で調べた自由研究を、もう一度博物館に返すことで広く情報や成果を共有し、博物館側としてもフォローをしやすいのではないでしょうか。総合的学習、生涯学習の場としての博物館を、初めてしっかり見た思いがしました。


 復元展示の駄菓子屋やおもちゃ、総合的学習のフォローなんかは「子供が何度も来たくなる博物館」を目指してるのがよく分かりました。また、ガラスを多く使用した建物は開放的な雰囲気で、この博物館が市民に対して「開かれた博物館」であるのをよく示しているなといった感じです。実際にこの館は、子供からお年寄りまで、たくさんの市民の手によって成り立っている館でした。


 比較的新しい博物館なので、バリアフリーもしっかりしていました。あと、小学生向けにいたる所に踏み台が。ちょこんとあってかわいかったです。



2007,08,26, Sun 23:23
大学生活::美術館・博物館 】 comments (x) trackback (x)

 今日から8月なんですね。早い!ダッシュ
 先月の27日に、博物館実習(4年時の博物館実習のための準備授業)の集中授業がありました。「集中授業」とは、丸一日その授業で構成されている授業です。この日は、横浜の博物館や歴史的建造物を見てまわるという内容でした。暑かったので大変でしたが、とても楽しかったです!
 いくつか行ったところを紹介します。

神奈川県庁本庁舎
 関東大震災をうけて建てられたので、とにかく大量のコンクリートと鉄筋が使われているのが特徴です。今でいう構造計算などがきちんとしていなかった時代で、今から見ると「ここまでするか」という感じなのだそうです。この本庁舎と同時期の建物は皆そうらしいです。住居学科の友達に今度聞いてみようかしら。
横浜の歴史的建造物は結構そうなのですが、この本庁舎は交通量の多いところに立っています。排ガスは建物を劣化させる主要な原因です。酸性雨の問題もあります。これからも建物を残していくためにも、考えなければならない問題だと思います。

横浜開港資料館
 ここは実際に入館して見学しました。
 旧英国総領事館で、当時をしのぶ室内展示もなされていました。手作り感溢れる展示で、横浜の開港の歴史が学べます。メモをとりながら見ている小学生がたくさんいました。
 ここのレストラン「ペリー」がおいしかったですよ(食い意地・・・)

神奈川県立歴史博物館
 ここも入館して見学しました。
 ここは関東大震災と空襲を生き抜いた建物なんです!そんな建物を博物館として使用するなんて素敵ですよね。ただ、歴史的建造物を博物館として使用することは、それなりに制約もあります。博物館として使用することを前提とした建物とは違いますし、建物自身の価値を損ねる改修もできません。そんな中でどのように博物館として活動していくかという観点で館を見るのも、とても勉強になりますよ。
 本当にここは楽しくて、時間の関係でしっかり見ることができなかったので、今日また行ってしまいました!あんまりはしゃいで見ていたら、結局4時間もいてしまいました。円覚寺舎利殿や民家の原寸大模型だとか、模型もたくさんあって楽しいですよ。


 次回の集中授業は今月の後半です。今からとても楽しみです。


2007,08,01, Wed 23:47
大学生活::美術館・博物館 】 comments (x) trackback (x)

最近は芝居の話ばかりだったので、久々に博物館の話を。

 昨日の博物館実習の授業のあと、先生に「光ファイバーを使った照明はどうでしょう?」と質問しました。というのも、先週のこの授業で先生が、「ガラスケース展示では照明を当てすぎるとケース内の温度が上昇し、展示資料に良くない」と仰っていたからです。
 質問したとたん、先生のテンションが急上昇(笑)ちょっとびっくりしたのですが、先生がその後、光ファイバーの良い点をたくさん説明してくださって勉強になりました。
光ファイバーといえば、ケーブルや、もっと身近なところではクリスマスツリーに使われていますよね。でも、案外、博物館のライトにも使用されているんですよ。下のものは、私の稚拙な絵で申し訳ないのですが、光ファイバーを使用した照明の図です。
光ファイバーの良いところは、やはり光源と光ファイバーの間にフィルタを入れれば、有害な明かりや熱をほぼカットできることでしょうか。あと、光ファーバーはくねくね動かせますから、狙い通りに照明を当てられるということもありますね。
 悪いところは、高いことでしょうか。ひとケースに使用するにも、7桁いくらしいですよ・・・。ツリーにも使われてるじゃないか。なのに何だ、その価格は・・・。
 だから使いたくても使えない館が多いそうです。上手くいかないものですねえ。このブログをご覧の理系の方、今より安価な光ファイバーの開発をお願いします(笑)
 皆さんも、博物館に行くときは、照明にも注目してくださいね。光ファイバーを使っていたら、「この展示資料はそれだけ大切なんだな」とか、「この博物館はお金を持ってるな」とか。後者はどうかと思いますが(笑)




2007,07,03, Tue 23:46
大学生活::美術館・博物館 】 comments (x) trackback (x)

 昨日は午前中で学校が終わりだったので、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムに友達と行ってきましたlovelove
 今はモデリアーニと妻のジャンヌの作品を展示していました。油彩画が素晴らしいのはもちろんですが、スケッチの完成された線におもわず唸ってしまいました。本当、感動ものです。「モデリアーニの妻」という大きすぎる飾りがあるジャンヌですが、作品を見ていくと、彼女が本当に素晴らしい一人の画家であることが分かります。
 それはそうと、博物館学芸員の勉強をしているせいか、つい作品展示の方法や、解説パネルの大きさや位置を見てしまいます。もう癖ですね。

 そのあと、松濤にあるレストランで軽く食事をとりました。良心的な価格で、とってもおいしかったですぽわわこの近辺は、おいしそうなお店が多いのでこれから開拓して行きたいなーと思います。

2007,06,01, Fri 23:39
大学生活::美術館・博物館 】 comments (x) trackback (x)
<NEXT  PAGETOP  BACK>
CALENDAR
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28  
<< 2025 February >>
LINK
PROFILE
LOGIN
現在のモード: ゲストモード
USER ID:
PASSWORD:
POWERED BY
Script by:Blogn+(ぶろぐん+)
Skin by:vivid*face
RSS 1.0
SEARCH

QR code
QR code