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はじめまして。この春二年になります、ちこです。出身は長野県。去年のちょうど今頃、東京へ出てきました。まだ桜のつぼみの固い長野から新幹線に乗り、東京へと向かった入寮式の日。車窓から眺める景色が徐々に春らしく変わり、時間を先送りしているような不思議な感覚にとらわれていました。
そして寮につき・・・衝撃。

   桜散っとるやんけ~!!

皆さんどうでしょうか。桜というのは、道を通るたび「お、だんだんつぼみが膨らんできたな。もう春だ~」なんて、花開くのを待ちわびてこそ、ありがたみがあるものではないでしょうか。四季折々の花、風物にふれ、季節を感じる。これぞ日本の心。いきなり満開(むしろ散りかけ)の桜を目の前にしたあの日、私は思いました。ああ、満開の桜が美しいというわけではないんだな、と。春を待って、つぼみのほころんでいくのを毎日眺めて、そうしている過程が、桜が咲いたときの実感として現れるのです。

ところで。この春休み、私は奈良・京都へ行きたくて仕方ありませんでした。どこが見たいかと言いますと、JRのCMでも盛んにやっています、『上賀茂神社』『下鴨神社』です。賀茂神社と言えば、『葵祭』が有名ですね。このお祭りは、昔の人々にとっての一大イベントで、様々な文献に登場します。源氏物語『葵』の、御息所と葵上の車騒動は有名です。葵祭のシーズンでこそありませんが、今は春。古都でみる桜・・・これまたよいではないか!
というわけで、行ってきました!とってもよかったです。あいにくの雨でしたが、しっとりした雰囲気もまた良し(*^U^*)

  ちはやぶる鴨の社のひめこ松よろずよふとも色はかはらじ

下鴨神社には、媛小松という名木があります。これは古今和歌集、藤原敏行の歌で、媛小松の説明書きの立て札に書いてありました。思わず「いい歌だなあ・・・」と一言。メモして帰ってきました(笑)。調べてみると、これは古今和歌集の最後を締めくくる歌。作者は官職、家柄ともに申し分のない歌人で、この歌は賀茂神社の臨時祭の東遊びの歌詞として作ったものだそうです。松は常緑樹ですが、葉の色が変わらないことを昔の人は神の威光によると考えていたそうです。
訳は・・・
賀茂の神域の媛小松よ万代を経てもなおその鮮やかな緑色は変わることがないであろうよ

よろずよを経てなお変わらないであろうと詠まれた松は、若々しい緑色の葉をつけていました。この松の色は、敏行の見た松の色と同じなのかもしれない、と思うと、何だか感動してしまったのでした・・・。
他にもたくさんお寺をまわり、しみじみとした旅になりました。

しかし。楽しみにしていた桜は、実は・・・ほとんど咲いていなかった!!まあ、仕方ないと思いつつ、東京へ戻ると・・・

寮の桜、満開じゃない・・・?!

またしても大事な「過程」とすっ飛ばした私。。でも、寮にはもうすぐ桜咲きたての新入生たちがやってきます。それぞれが奮闘した、「受験」という過程を乗り越えて。


今は春。これから訪れる日々にそれぞれの思いを乗せ、
   日本女子大学に桜が咲きました!!!


2007,03,27, Tue 22:31
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