「嫌いな所も含めて愛せると解ったのは彼だったの。」
自分の本当に愛するものが何処に在るのか迷って 筒井筒の仲の「日本語教育」君を選んだめぐみちゃんから聞くのろけ話 ※「愛の卒論劇場」参照→こちらの記事です。 ワタシも負けちゃいられんね! 「愛の卒論劇場、ワタシも書くわ!!」 某日某場所で、めぐみちゃんに宣言してから半月。 とうとう、書いてみちゃった「愛の卒論劇場パート2」 そんなわけで、今日はあやこ編ににおつきあい下さいな。 *** 上代文学君とは、子供の頃の絵本で出会った。 海幸・山幸の神話、天照大御神の天の岩戸籠り。 次の行を読むのにドキドキ・ワクワクしていた 百人一首で初めて覚えたのは阿倍仲麻呂のうた。 持統天皇や柿本人麻呂の歌が好きだった。 記憶にある、彼との断片的な思い出は、どれも暖かくて楽しい。 中学校や高校では殆ど会う時間がなくなり、疎遠になってしまったが 彼が私を楽しませる天才であったことは確かだ。 ところが。 大学で再開した彼は、私を楽しませてくれる、 面白くて優しいだけの幼馴染ではなくなっていた。 彼はすっかり強引で謎めいたヤツになっていたのである。 時々チラっと、かっこいいトコを小出しに見せ付けるなんて ミステリアスでクールなようで、たまに優しい思い出を持ち出すなんて そんなテクニックどこで学んできたんだ。と私は問いたい。 一瞬のトキメキって、恋の大切なスパイスだと思う。 長く続く信頼って、愛情には欠かせない気がする。 私の性格知り尽くしてる彼はガッチリと私の右手を掴む。 「一緒に来るだろ?」 それは、問いかけじゃないっスよ。 逆らえないじゃないのさ。 高校の頃に古典文学に一目惚れ。 勢いにまかせて大学まで追っかけてきた大学一年生の春。 右も左もわからない、戸惑う生活の中 気づけば目の前に居たのが雅な空気漂う中古文学君だった。 高校の頃の完全なる片思いから一歩前進。 少し知り合うことのできた中古文学君への憧れを 恋と思ったこともあったのに。 そういうの、全部押し流しちゃった強引な君と冒険しよう。 大学三年生を目前にした昨年の紅梅の花の季節 私は大学四年目の一年を、 上代文学君に恋して、彼と戦って過ごすと決めた。
2009,02,05, Thu 22:28
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