めぐみちゃんが最近絶好調過ぎると思う今日この頃。
君は一体どこへ向かっているんだ…!! え、台湾だろって?や、そーいう意味ではなく、だな。 …でもそんなめぐみちゃんが大好きなので、私としてはそのまま突っ走っていってほしいです。 昨日実家から東京へ戻って来ました。 帰省するたび感じることですが、やっぱり実家はいいですね!すごいラク!! しかしのんびりしすぎて、せっかく重い思い(洒落ではない)をして持っていった卒論の資料が活用されませんでした。 くっ、今年こそはこの呪い(?)を断ち切ってみせると心に誓っていたものを…! しかも、そんな重い荷物を詰めに詰め込んだスーツケース、昨日戻って来る途中に壊れました。ショックです。 もっとショックなのは、携帯の充電器を忘れたという事実に今日の夜やっと気づいたということです。電池一本になってから気づくって…お前、遅いにも程があるだろ。 今回は、久々に本の感想でも書いてみようと思います。 ★『春のオルガン』湯本香樹実、新潮文庫 小学校を卒業したばかりの女の子トモミが過ごす春休みの日々、その中でトモミが少しずつ子供から大人へ近づいていく心の動きが描かれています。 中学生のときこの作者の『夏の庭』という作品が好きだったのでちょっと似た感じの題名が気になり、季節感を無視して(笑)買ってしまいました。 少年達の心の成長を描いた『夏の庭』に対し、『春のオルガン』のテーマは少女の心の成長。 人の死、というものをどう捉えていくか。 自分の周囲の状況と、どう上手く折り合いをつけていくか。 話自体は特に繋がっていないのですが、そういう意味で何となく共通するものがあるように思います。 トモミも、弟のテツも決して「良い子」ではない所が現実味がある気がします。 弟に対してトモミの感じる気持ち―可愛いような憎らしいような、時々羨ましいような思いも、すごく分かります。 ただ残念なのは、この本を読んでいる私がもう大学生で、トモミの考えていることに「ああ、私もこんなこと考えたな」と思いはするけれど上手く感情移入しきれない所です。家出とか、私もしようとしたことあるはずなのに(思春期に誰もが一度は考えます、よね…?)何でそう思ったのかがもうよく分からない。 仕方ないと思いつつも、ちょっと寂しいですね。 『夏の庭』も、今読んだら中学生のときとは違う感想が出てくるのかもしれません。 ☆『RDG レッドデータガール はじめてのお使い』荻原規子、角川書店 この人もやっぱり中学生の頃によく読んでいた作家さんです。 『空色勾玉』などの「勾玉三部作」が有名(『古事記』『更級日記』『梁塵秘抄』等々からネタを拾っている作品も多いので、日文好きな女子は好きな人多いかと)ですが、私は『これは王国のかぎ』が一番好きです。 『RDG』は修験道を扱ったファンタジーになっていくようですね。シリーズ化していくようなので、まだ話の本筋自体にはコメントしにくいです。 じゃあ感想書くなという話なのですが、この作品の主人公も「うへぇ、そういえば私も中学のときこんなこと考えてたわ」というキャラクターな点について触れたかったのでした。 荻原さんの作品に出てくる女の子(特に主役)は大体皆良い意味で男性よりも男らしく(笑)ハキハキしています。しかし『RDG』の主人公・泉水子は大人しく目立つことを嫌い、同じクラスの男子と話をすることさえ出来ません。 まあしかし荻原作品の主人公なので今後男らしく成長していくんだろうなぁとは思いますが、それにしてもびっくりするほどのオドオド具合です。こういう子にいらっとくる人の気持ちも、ちょっと分かります。 でも、それまで小学校からずっと同じ面子だったクラスが高校進学で初めてバラバラになる不安…という所とか、すごく分かってしまう。私もそうだったので。 今なら「随分狭い世界にいたんだな」と思えるけど当時の私にはすごく深刻で、大問題だった…気がする。 この作品も、中学生の自分に感想を聞きに行きたくなります。 中学生の私は泉水子にいらっとくるのか、親近感を覚えて応援するのか。 とりあえず反抗期真っ盛りでいじめっ子の深行をとても可愛くは思えなかっただろうということは想像できる。 普段生活している分には 「自分はまだ子供子供してるなぁ。もっとオトナになりたいなぁ…」 と思うことが多いのですが、こういう作品を読んでいると 「あの頃のかわいらしい(というか、とても痛々しい…)自分はどこへ行ったのだろう」 という気分になります。 そして、他人のことだったら「かわいー」と思えるのに、自分に置き換えると「いてー」としか思えない哀しさ。 これが年をとるということか?
2008,08,17, Sun 22:47
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