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今日で教育実習を終えて、ちょうど一週間が経ちました。
過ぎてしまうと、生徒と一緒に生活し必死に生活していたのも
なんだか随分前のことのように思えてきますが、
まだ一週間しか経っていないんですね。

この教育実習中に実家では、愛犬が病気になってしまい
かなり大変だったようです。
私は電話でしか様子を聞いていなかったので、実際にどのような様子か
分かっていなかったのですが、家に帰ってきて愛犬の
様子を見た時はショックで泣きたくなりました。
今はお薬を定期的に与える投薬治療で、少しずつ元気に
なってきていますが、まだまだ油断はできません。
愛犬ムックは今年で13歳と結構な年なのですが、
見た目が愛くるしい小さいときのまま変わらないので
飼い主が彼の「老い」を受け止めるのが難しいのです。
ただ、飼い主が悲しんでいると、本人(ムック)も察するので
私たち家族は一緒にいられる時を楽しもうとしています。

実習期間中に生徒にも語ったのですが、
大切なものがなくなるとき、その痛みを受け入れると
言葉では簡単に言えるけれど、実際にはそんな簡単に
その事実を受け入れることはできないのです。
苦しんで悩んで、その先に何かがあるかもしれないけれど
ただ今はその苦しみを味わいながら、
どうやって今を生きるか考えるしかできないのだと思います。

私の教えた『高瀬舟』の主人公喜助の気持ちが
今ようやく理解できたような気がします。
私が中学のときに理解できなかった喜助の気持ちが
このような局面で、読めたような気がするのです。

私は文学が好きです。

なぜなら、なんどもなんども読み考え
そのときどう本を理解したかで、
自分自身の現在の姿を照らし出してくれるからです。
自分が変化することで、その本自体も私の中で変化し続けるのです。
読解に確固とした答えがないのは、
本が読者のものだからだと思います。
作者の意図を探るのはもちろん大切だけれども、
自分がどうその本を消化していくかが
真実、本に意味を齎すのではないのでしょうか。

これから卒論題材とした『ドグラ・マグラ』と『機械』と
向き合っていく上で、本を研究することの意味とは
何か、人間にとっての文学、芸術とは何か・・・
こういったことを問題視しながら、研究を進めていけたらと思います。

なんだかシリアスな終わりぶた







2008,06,21, Sat 20:41
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