最近教職関連の記事が多いですねー!
私もあさって、日本語教育の本実習の一回目を迎えます。今日も大学に9時まで残って、めぐみちゃんと教材を作っていましたホント、二人でやると話も弾んでたのしいです。明日は前日なので、大学で授業の練習をし、夜は班のみんなが私の部屋にきて、合宿します 資格とりまくりのめぐみとちこは、「週に一度の日本語の教案提出と、二週に一度の国語科教育の教案提出って、精神的にキツイよね」と涙ぐむのであった・・・ しかーし!私にとってはもう一つ忘れてはならないものがあります。 それは短歌。現代短歌ゼミを始めてはや一年。これまで作ってきた歌をまとめ、原稿用紙に清書せねばなりません。 と、いうわけで、今日は久々に短歌の話題でいきます! 去年の秋から、私は歌が出来なくて出来なくて、鬱々とした気持ちでいました。しかし、ある歌集を読んで、「こんな歌がつくりたい。」と強く思ったことをきっかけに、今は復活しつつあります。 不調のとき、なにがいけなかったのかわかってきて、ようやく自分のなかで歌をつくるスタイルが定まりつつあります。 まず、歌を作る前の準備として、日常的に行っていること。 心の栄養を摂る いい歌集を読む、本を読む、いいもの(絵画や音楽など)に触れる。こうした心の活動を行っていないと、すぐに心が涸れてしまいます。 語彙を集める 読んだ歌集の語彙を分類し、ノートにまとめます。 歌をつくるための時間を持つ 歌をつくるときは、よく見、よく感じたなかから、詠むものを抽出し、ことばを選んでいきます。とても慎重な作業です。歌で使う脳みそとそのほかのときに使う脳みそとでは、使う場所が違うので、歌に向き合う時間、歌に対してフリーな時間をつくります。 では次に、歌が浮かんだらどうするか。 ステージ1 ~メモ!~ まず即座に書きとどめます。本当は短歌手帳に書くべきですが、歩いているときなんかは字がぐにょぐにょになるし、私はついつい携帯に打ち込んでしまいます。ちゃんと用意しないとな・・・。 ステージ2 ~歌の形に整える!~ 浮かんだ時点では部分的にしかできていないことがほとんどなので、時間を置いてあとでもう一度、そのときの気持ちを反芻し、形を整えていきます。字数の少ない短歌では、始めと終わりが非常に重要。最初と最後は、とても悩みます。 できていたところも、時間を置くとダメなところが見えてきます。すらっとでてきたお気に入りのフレーズでも、読み手に伝わらないと判断すれば思い切って変えます。自分ひとりでいいと思い込み、陶酔するのはキケン。自分が固執しているところって、実はどうでもよかったりするのです。 ・・・独りよがり歌を歌会で批評され、何度もがっくりしたちこは、このことを経験から学びました(笑) ステージ3 ~清書~ うん、これでいくか!と思ったら、歌をきれいな字で紙に書きます。すると!いいかな、と思っていたのに、違和感を感じて自然と手が止まります。動詞や漢語が多用されていたり、説明的・報告的になっていたりすると、字に書いてもごちゃごちゃしてしまうのです。 ステージ4 ~音読~ ステージ3がクリアできたら、歌を声に出して読んでみます。音の清濁や全体の響きに違和感がないか、一読して分かりづらい表現がないか、ブツリと切れている場所がないか等々を確かめます。何度も呟いているとつっかえるような感じがあったり、一瞬「ん?どういう意味?」と思うところがあったりして、さらに推敲が必要になってきます。 ステージ5 ~国語辞典~ 書いても、読んでも違和感がなくなったら、辞書を引きます。 言葉を正しく使えているか、意味にまちがいはないか、仮名遣いはあっているか、活用は?一つひとつ確かめます。普段何気なく使っている言葉でも、語源をみたら「あ~間違って使っていたのか。」と思うことはよくあります。それから私は旧かなを使うので、「え」と「ゑ」、「い」と「ゐ」など間違えないように調べます。 ステージ6 ~漢和辞典~ 同じことばでも、漢字は複数の表記を持っていますよね。自分の使いたい意味やイメージに合った漢字はないかな、とか、この漢字にはどんな意味があるのだろうか、などと思ったときは、漢和辞典を引きます。例えば最近私は「むし」を引きました。「虫」と「蟲」では印象が違いますね。後者はうじゃうじゃ~~ときそうじゃないですか(笑)? さて。ここまで終えればほぼ完成。Wordに打ち込み、数日の間眺めます。 「やはりこうしようか、ここは違和感が残るな etc・・・」等々、考えます。 でも締め切りはきます。 出来うる限り、手は尽くし、限りなく「納得できる」状態にして、自分の歌を送り出します。 時間をかけて、何度も何度もろ過して、最後の最後に残った純度の高いことばがすなわち歌になるのかな、と思います。 まだまだ修行は始まったばかりですが、最近ますます歌が好きで好きでたまりません。歌という大きな存在に、早く釣りあうようになりたい、と思います。
2008,06,20, Fri 21:26
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