今日は、雨が降ったり急に晴れたりとすっきりとしない一日でしたね。
雨の日になんだか憂鬱な気持ちになったり、 漠然とした不安や閉塞感を感じる時はありませんか? そんな時にお薦めなのが、室生犀星の詩集です。 彼の詩には、雨や雪を扱ったものが多くあり、 犀星の自然描写はどこか哀しくて寂し気で それでいて大地に触れているような温かみが感じられます。 雨の日には犀星の 「雨の詩」「故郷にて冬を送る」 「未完成の詩の一つ」 「夕の詩」などを読んでみてはいかがでしょう。 きっと読み終わると雨が土に吸い込まれるときの なんともいえない芳香が、詩の世界からみなさんに運ばれてくると思います。 ちょっとセンチメンタルな気分になって、 誰かと深く語り合いたいような感覚を覚えたら、 憂鬱な雨の日も、深い思索の旅に出れる特別な日に変わるかもしれません。 慌ただしい日に追われて、自分が見えなくなったときに 家族や友達以外で私を助けてくれるのが、 室生犀星やランボーやイェイツ、中原中也、宮沢賢治といった詩人だなんて なんとも贅沢ではありませんか。 そしてもし眠れない夜をお過しでしたら、 ぜひ野尻抱影の『星三百六十五夜』を読んでみて下さい。 「星の抱影」と呼ばれる彼の紡ぐ星空のロマンに きっと美しい夢をみさせてもらえるでしょう。 では、私も今日は抱影と一緒に星空の旅をしようと思います。 おやすみなさい
2008,05,19, Mon 22:28
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