プロフィールで豆本職人(自称)と名乗っておきながら、まだ豆本のことを詳しく記事にしていなかったので、今回から前編・後編の2本立てて、近ごろ贈り物として作った豆本のことをご紹介しちゃいます! 贈った相手はというと、このブログ部のアドバイザーをして下さっている先生です。お誕生日のお祝いと日頃の感謝の気持ちを込めて、ブログ部メンバーからメッセージを集めて、私が豆本に仕上げたのです。 ではでは、さっそく豆本作りの世界へ・・・・ *********************** 1、どんな豆本を作るかイメージを膨らませて、材料を選ぶ。 これはけっこう時間をかけて考えます。贈る相手のイメージとか、季節とか。。。 私がイメージしたのは、2月ということで「梅」。そして色は「赤」。 そんなイメージから、選んだ和紙や紙はこちら なんだか、十二単の襲の色目のようでしょ? あえて染めの色で表すと表紙は濃紅(こきくれない)。本文は中紅(なかくれない)→淡紅(うすくれない) →淡紅梅(うすこうばい) →さらに淡い淡紅梅 →鳥ノ子色(とりのこいろ)という感じでしょうか。 平安時代の色の配色はとても優美なので、色々参考になるのです。 和紙や紙の他にも、リボンや留め具用ビーズなど装飾品をそろえます。 すべてそろったら、私の大事な職人道具達の出番。 どれもこれも、身近な道具だけど。。。つまり身近なもので簡単に豆本は作れるのです。 2、豆本の本文を作る。 まず、本文用の紙を豆本サイズにカッターで切って、貼る。今回のは糸で綴じるタイプではなく、アコーディオン型の豆本なので、切って貼るだけで本文は出来ます。 接着剤は貼る素材によって、①ボンドを水でのばしたもの、②やまと糊、③スティック糊なんかに分けて使います。本文なので①で接着。 出来上がった本文に、みんなから集めたメッセージを編集してプリントアウトしておいたものを貼っていきます。このときは、しわにならないように③で接着。 その次に表紙を作ります。1ミリ厚の紙のボードを使って、ハードカバーに仕上げます。 また、今回は初めて表紙の見返しに「切り紙」の要素を入れようと、カッターでコツコツと花を切り抜きました。これが一番時間のかかる作業だったかも。 表紙と本文を接着して、表紙にタイトルを貼って、これで本は完成・・・のハズが・・・ 約1年ぶりに豆本を作ったので、トラブル発生! 今回作っていたのはリボン付きのギフト豆本。(以前作った同じタイプの豆本がこっそりプロフィールに載せてあります) こともあろうかそのリボンを付ける場所を間違えた! それに気づかず表紙も見返しも付けてしまったぁぁ!!・・・ チーン。 というわけで、表紙と見返しをはじめから作り直したのです。もちろん花の切り抜きも。 こんな私のマヌケなアクシデントで、完成が間に合うかどうかヒヤヒヤしながら急ピッチで作り直し、無事に豆本完成。ふぅ。しかも前のより、表紙も見返しも出来が良かった♪ うん。職人根性だ! 3、函を作る。 プレゼント用だもの。しかも先生に。やっぱり豪華な函にしなくっちゃ。 たぶん、一番力仕事なのはこの函作り。 表紙と同じ1ミリ厚のボードで作るんだけど、函の方が表紙よりも多くボードを使うので、それらをカッターで切っていくのはなかなか力と集中力がいるのです。気を抜くと曲がってしまうから、もの凄く真剣に魂込めてカットします。 そのため、すっかり製作中の画像を撮るのを忘れてて・・・ 完成品の画像までお楽しみってことで! 函に和紙を貼って、留め具を付けたら出来上がり。 函の和紙は、はじめは一種類の和紙を使おうと思っていたのだけど、たまたま別の素敵な和紙を見つけてしまって。悩んだ挙げ句、どちらも使うことに。 留め具は花形のビーズ。留め具の紐飾りに赤珊瑚の天然石をアクセントとして使用。 豪華な感じ。満足! という具合に、豆本作りは山あり谷あり(?)なのです。そのくせだいぶあっさり説明してしまったけど、さてさてどんな豆本が出来上がったのか。 それは次の記事までのお楽しみ。 つづく
2008,02,24, Sun 20:11
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