教養の授業で先生が、
「簡単に言うと・・・、言えないなぁ」 と、おっしゃっていました。 私は「これこそ大学の学問だ!」と感動して、思わずノートにその言葉をメモしました。 大学は、「簡単に言えない」物事について学ぶ所だと思います。 源氏物語の作者は誰でしょう? 高校までの文学史の授業で「紫式部」と習いましたよね。 でもここで「そんなに簡単には言えない」とするのが、大学の勉強です。 「源氏物語の作者は紫式部である」というのは、『紫式部日記』に「それらしい表記」があるからに過ぎません。 だから本当は、これを断言することはできないのです。(じつはこの話も、こんなに「簡単には言えない」のですが) この話は大学一年の時、最初の基礎演習の授業で先生がおっしゃっていました。 今思うと、大学とはどのように学ぶところか、というのを教えてくださっていたんですね。気づくのがこんなに遅くなってしまいましたが・・・ ちなみに、2008年は『紫式部日記』に「それらしい表記」が記載されてから数えて千年紀にあたります。源氏物語千年紀として、いろいろな催しもあるので注意して見てみると面白いと思いますよ。 高校までの勉強は、「美しい結果」のあるものだと思います。 必ず回答のある問題が多いのではないでしょうか。それはそれで気持ちいいものです。 私自身は高校時代、その気持ちよさに延々数学をやっていました。現代文も同じく。 今思うと、とても良い時期だったなと思います。あんなに全身全霊没頭できる時はそんなにありません。もちろん、今も没頭していますが多分ちょっと違います。 受験生の皆さんは勉強がますます大変になってくる時期でしょうが、こんなに勉強が楽しい時期もそうありません。がんばってください。 勉強に「楽しさ」を見出していくのが、これからを乗り切るコツのように思います。 偉そうに言ってますが、自分自身も同じくです。 卒論の発表がついに3年生にも回ってきました! 12月3日!!! しかもトップバッターです。 実は最近、就職活動に時間をとられ思うように勉強が進まないのですが、 「楽しさ」を見出して頑張りたいと思います!
2007,11,14, Wed 11:14
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