暑くて西日にやられました…偏頭痛持ちのあむです。(ノ_・。)
いや、ともよちゃんのその後が気になって夜も眠れないあむです。笑 今日はf-campusで学習院大学に行ってきました!私は「ドイツ語圏の文学」という授業を受けています。グリム童話を通して、メルヒェンについて、物語の伝承について、また残酷性について考える授業なのですが、これがとても面白い! ある縁があってたまたまドイツ文学に触れることとなったのですが、それがなければ私は外国の文学をやってみようとは思いませんでした。外国の文学と日本の文学は別物だと、頭のどこかで決めつけていたのです。 でも、意外な共通点や似ているところがあることを知って驚いたり、別物だからこそ両方の特質というものが見えてきたり、とても面白いことなんだってことに気がつきました!これが比較文学なんですね。 グリム童話は、ドイツの「昔話」。ちなみに、グリム兄弟は童話を「創作した」のではなく、語られている物語を「集めた」のです。日本にだって昔話はたくさんあるじゃないですか。田舎のおばあちゃんが方言丸出しで話す昔話をメモして、標準語に直しながらなるべく元の形を崩さないように文章にしていく、という作業をグリムはやったわけです。全部で約200話分。すごいですね。 今日発見してすごく面白い!!と感動したことがあります。 私はちょうど同じ日の3,4限で「怪異説話について考える」という授業を受けているのですが、その中で怪異(鬼やオバケなど)は夕方から活動し始める、ということが分かる表現が『今昔物語集』などに出てきます。つまり「夕方」、「夕つ方」といった言葉が出てきたら、怪異が出てくることを案に示しているわけです。 そして今日グリム童話の中で、魔女が出てくる場面で「夕暮れ時」という表現が出てきて、これが先に述べた日本の考え方と同じだと言うのです!魔女はドイツでいう怪異なんですね。 日本でも、ドイツでも、夕方や夜というのは同じように「なんか出そうな薄気味悪い時間帯」だったんですよ。当時は外灯なんて何もないですしね。それより、当時会ったことはおろかお互いの存在すら知らなかったかもしれない日本人とドイツ人が、「夕方」について同じようなことを考えていたなんて、面白いです! いやーはまっちゃいそうだー(*´ω`*) 高校の時は古典なんて大嫌いだったけれど、それは古典だって今の小説とかと同じように生きた物語なんだ、ってことを感じられなかったからなんだなぁ~。何かわけの分からない記号みたいに単語を覚えて、機械みたいに文章を解読していただけなんですもん。楽しくないはずです。 実はすごく楽しいんですよ!文学って!ただそれを伝えたかっただけなのでした~☆★゚+.(o´∀`o)゚+.゚
2006,06,29, Thu 23:18
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