東京の醍醐味は、スイッピッ。
そして更に、ぐ~るぐる、な訳です。 「あれ、もう東京かあ。」 とにかくペコペコに凹んでいたわけです。 御道化者の私ですが、たまにはそんな日だってあります。 「人生のバッキャロー!」 なんて絶叫しながら、自転車で見知らぬ土地まで滑走したいわけです。 いや、しないんだけどね。体力ないし。 人生は途方もない大事業。そんな事はわかってるんだけど 悔しくて、悔しくて、やりきれなくて、 でもどこにだって人がいる、それが東京。 泣きたいんだよ、本当は声出して泣きたいんだよー! そんな気分でもぐっと堪えないといけません。だって、大人だもんね。 だから鼻水すすって、上ばっかり見て乗るんだな 環状の電車に。 そしてただひたすら車内アナウンスをBGMに 大好きな本を読んだりするのです。 「大人が泣ける街、東京」 なんて暮らしのコピー作ったら売れると思うんだけどな。 実際の東京は泣きたくても泣けない所が多すぎですよ。 そんな空間が、あったっていいじゃない。 揺られるがまま一周して時計を見る。 バイトの時間まであと40分。 「半端に暇だなぁ。」 そう思ったら、今度は逆走を始めます。 っておーい!と思いの方もいるでしょうが、未体験の方は是非試してみてくださいね 意外とうまくいくもんですよ。 車内にある液晶モニターは180度分しか到着予定時間を書いてくれませんが、 あれは逆走バージョンの時間も書いてくれたら実にいいのですがね って天下のJR様がするわけないけどさ笑 でも逆走はちょっと切ない。ついさっき来た駅にまた来ちゃうし。 何回ビールやアトムのBGMを聴けば気が済むんだろう、なんて。 それでも涙は、二周目くらいには出なくなるのです。 少しずつ、揺られているうちに気持ちが静まってくる これは自転車で無謀に走る時間も場所もない、 東京のひとつの良さなのかも知れませんね。 ぐるぐる、ぐるぐる 人生はこうやって続いていく気がします。 繰り返し、繰り返し たまには逆走なんてしちゃいながら 最終電車の灯りが消えるその日まで。 「あれ、もう東京かあ。」 ![]() 目ぇ腫らしながらバイトにつくと、 殿方からホワイトデーのお返しを頂きました。 Maryチョコレートの小袋。 中には、文庫本。 「お江戸風流さんぽ道」杉浦日向子著 小学館文庫 体の栄養より、心の栄養を という事ですか。 なかなかやりますな、ふふ 山田君、座布団一枚!
2006,03,15, Wed 22:45
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