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私がアルバイトを始めたのは、自分が自由に使えるお金が欲しいからでした。
それとは別に、変な意地を張っていたからでもありました。
私の実家は石川県にあります。そこに、私のほかに家族5人が暮らしています。
大学が県外になるということで、祖父はあまりいい顔をしませんでした。それでも、両親は快くこの遠い地に私を送り出してくれました。
県外での生活、私立の大学……、そう、私は両親の負担を気にしました。そこで私が決めたことは、絶対に仕送りをもらわない、ということでした。このおかしな意地が、間違いの始まりだとは気付かずに……。

私は石川県の奨学金があることを知り、真っ先にそれに応募しました。見事に奨学生に認定されて、毎月奨学金を貰うようになりました。
そもそも、奨学金をもらっている時点で、さらにアルバイトをしなければならないという考えは、今思えばおかしいと思います。勉強をするための奨学金なのに、私はなぜかそれを貯めていこうと決めました。奨学金には絶対に手をつけない、貯める、と決めたのです。なぜそんな発想に至ったのか、本当に謎です……。

1年生の時、和食屋さんと塾でのアルバイトを並行して、週5での出勤でした。このときは寮で生活していて、寮費は両親が負担してくれていました。なので、金銭面から見ると相当裕福でした。お金がどんどん貯まるので、貯めたお金で自動車学校にも通い始めました。
余談ですが、寮に住んでいることは、立地的にも本当に恵まれているのだと、遠く神奈川県に一人暮らしを始めた今、実感しています。

2年生になり、一人暮らしを始めました。仕送りをもらわない、という方針は、まだ貫き通そうとしました。和食屋のアルバイトをやめて、代わりに塾のアルバイトが週5になりました。
働く塾にもよると思いますが、私がアルバイトをしている塾は、出勤時間の割に給料が出ていない時間のほうが多いので、実質的な自給を計算すると相当残念なことになります。生活費なんてとても払いきれませんでした。
そこで私は、居酒屋でのアルバイトを始めました。1日の流れとしては、学校→塾→居酒屋→(寝ないで)学校→空き時間に睡眠、という感じでした。
当然、勉強に割く時間がどんどん削られていきました。日々の授業をこなすだけで精一杯でした。
また、慣れない居酒屋でのアルバイトも、私にとって精神的負担となりました。明け方まで営業しているので、身体のリズムがおかしくなっていくのを実感しました。
この間、前期の成績が出ました。予想通り、素晴らしいとは程遠い、綱渡りという表現がよく似合う成績でした。これは両親にも送られたのでしょうね。
正直、これでいいや、とは思いません。
本当はもっといい成績が欲しい、自分の好きな分野のことを知るのにもっとじっくり時間をかけたい、のんびり図書館で本も読みたい、でも働くのをやめると生活費が払えない、でも……。

そして先日、ついに……身体が動かなくなりました。1日中布団から出られませんでした。
自分が望んで取りたいと思っていた授業に行けませんでした。涙が出ました。


両親から電話が掛ってきました。成績については触れませんでしたが、見たのだと思います。ただ、ごはんはしっかり食べなさい、勉強はしっかりしなさい、と言われました。
この段階になって、やっと気付きました。
今までは、わざわざ遠くお金のかかる環境に送り出してくれた両親に悪いと思って、仕送りを断固として受け取らず、アルバイト三昧の生活をしていました。
でも、自分が親の立場だったら……、子供には、せっかく大学に行くのだから、ちゃんと大学での、大学でしかできない勉強をしてもらいたいと思うだろうな、って、今更そのことに思い至ったんです。

アルバイト先には迷惑をかけてしまいますが、居酒屋で働くのは辞めようと思います。
それから、素直に、仕送りをもらおうと思います。
今からでも、やり直せるかなぁ。(こう書くと、借金返済を始める人のようですね 笑)
自分のペースを、ちゃんと見つけられるかなぁ。


大学生活の中でのアルバイトは、社会に触れるという面でいいことだと思います。ただアルバイトによって自分の為の時間が減るのはもったいないです。ご利用は計画的に(・ω・)

2008,09,30, Tue 01:30
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