近頃、あまりに暑い日が続いて、ほとんど活動が休止しています。
本当に暑い・・・。 去年の今頃はブートキャンプなんてやっていて、爽やかに汗だくに なっていた私も、今年はただ床に転がってるような生活です。 突然のスコールのような現象も増えていますし、やはり異常気象 なんでしょうか。 ほぼ引きこもりな生活を過ごしている私を、姉が心配したのか 私と母にバレエのチケットをプレゼントしてくれました。 八月十日にあった「エトワール・ガラ2008」の千秋楽のチケット、 それも前から三列目の中央よりと聞いて、私も母も大喜び。 渋谷のBunkamuraオチャードホールに行って、初めてバレエを観て きましたが、バレエって本当に美しいですね。 何が美しいかって、それは勿論舞台芸術や衣裳、音楽、演者の技術 様々なものがあると思いますが、 なんて言ったってダンサーの体が美しい!!! 鍛え上げられた肉体が、ある時は繊細に、あるときは躍動的に 物語の世界を演出することに、大きな感動を覚えました。 去年フランスに行って、「ムーラン・ルージュ」でダンサーの舞台を 観た時も感じましたが、何にも装飾のいらない体を見ていると 人間は本来裸が一番美しい姿なんでしょうね。 今回私が観た「エトワール・ガラ」の公演は、Aプログラムのもので 前半は「ハムレット」や「ジゼル」「椿姫」「ロミオとジュリエット」など の古典的な作品の見せ場を十分くらいで表現して、後半は コンテンポラリーや創作的なものといった構成でした。 私が一番楽しかったのは、第一部の最後にあった「メリー・ウィドウ」 マリ=アニエス=ジロのダイナミックな存在感と、マチュー・ガニオの 初心者でも眼で楽しめる動的なダンスに、心から拍手を送りたいです。 そして「ジゼル」のマチアス・エイマンの美しさにも惚れぼれ。 私は舞台に近かったので、ダンサーの体や息遣い(かなり荒い)も 聞くことができましたが、舞台は生きているものだからこそ、 大きな感動も呼べれば、小さなミスも見つけられてしまう、 恐ろしいものだとつくづく思いました。 この大学生活の中で、日本文学科の授業の一貫で、 あるいは先生の紹介で舞台に何度も足を運ぶ機会が得られましたが、 舞台を見れば見るほど学ぶことが出てきます。 始めはただ物語を見るのに必死でしたが、演者の体や全体像にも 注意することができるようになってきて、ようやく自分が 今まで何を学び吸収してきたかを実感することができました。 去年源先生のとこで学んだブレヒトの演劇論まで思い出しては、 舞台に感動すると、自分は批判的にみれなかったのではないか、 舞台と〈同化〉してしまったのでは・・・なんて考えてしまうのも 勉強した証しですね(笑) 能にしても歌舞伎にしても前衛芸術にしても、 芸術って生きものなんですね。 話は変わりますが、最後にダンサーが観客席に降りてきて 何人かの観客を舞台につれて行って一緒に踊っていました。 スヴェトラーナ・ユンキナがすぐ隣に来て、私の一列後ろの 女性をエスコートしていましたが、こんなパフォーマンスが あるんですね!非常にダンサーも観客も盛り上がって 幸せな千秋楽でした。 帰りに母とフランス料理を食べに行って、 その味が機内食のようでショックを受けましたが、 久しぶりに芸術に触れられて満足な一日でした。 それが五日前のこと。 うん? 今? もちろん引きこもりです。
2008,08,15, Fri 18:26
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