![]() ![]() ナナホシテントウが葉の上を散歩しはじめ、日向に春の花もちらほら見えるようになって なんとなく、春が近づいてきたのかな。と感じさせられる今日この頃。 皆様、元気にお過ごしでしょうか? あと、11日程で桃の節句。ひな祭りです! 「もう家に小さい子供もいないし、忙しいからひな祭りをしない。」 という話を最近、耳することが多く、なんとなく寂しい感じがするのですが、 皆様は、ひな祭り、されていらっしゃいますか? 私の家では、毎年、ひな祭りをします。 「ひな祭りをする」とは言っても、ただお雛さまを飾り、たまに雛あられを食べることもある。 というだけなのですが、毎年一回、お雛様を箱から出して段に飾るのは、何歳になっても変わらない楽しみがあります。 小さい頃に、お内裏様の持っている刀が鞘から抜けるのが面白くて何度もはずしてみたり、戸棚が引き出せるものは全部片っ端から明けてみたり、五人囃子の楽器を無理やり人形に持たせようとしてみたり、妹と私でどちらが、どの雛人形を取り出すかでけんかしたり・・・。 そんな、色々な思い出があるお雛様を取り出すとき、未だに小さい頃と同じように 刀で遊び、お道具をいじり、取り出す人形の事でじゃんけんなんかをするわけなので 雛人形を飾る日、というのは幼い子供に戻る気がします。 そんな、ひな祭りのお人形の展示が、今、三井記念美術館で開催されているのを知ったのは、数日前のことでした。 「三井家のおひなさま」展。これは、是非見に行こう。と思い・・・ 今日、早速、日本橋の三越隣にある三井記念美術館に行ってまいりました。 立派な衣装を着たお内裏様とお雛様。 五人囃子の今にも動き出しそうな様子。 細かい細工の施された調度品。 他にも、小指の先くらいの大きさのお茶碗や、小さな将棋盤や碁盤。 中にまで細かく絵が描かれている女乗物や、可愛らしい市松人形がたくさんあって、 一つ一つ違う表情を持ち、今にも動いて話しかけてきそうなお人形を見ることができて とても印象的でした。 そんな、綺麗なお雛様を見ながら、ふと、 石井桃子作『三月ひなのつき』を思い出しました。 今はどうか解らないけれど、以前、道徳か国語の教科書に教材として載っていた気がするので、 知っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。 お母さんと、娘と、紙雛のお話です。 私にとって『三月ひなのつき』は小学生の頃に読んで以来、大好きな作品なので ひな祭りの時期になると、必ずと言っていいほど思い出します。 そして、この作品に出てくる「紙雛」にはちょっとした思い出があるのです。 お話を読んで、紙雛(折り紙で作ったお雛様)を知った私は、 雛人形を持っていながら「お母さんの折ってくれる紙雛」に憧れました。 紙雛が、欲しい。 作ってみたいし、作って欲しい。 そう、思いつつ、時と共に忘れて数年。 多分、中学2年生くらいの頃だったと思います。 知り合いの方が、紙雛の作り方を知っていて、教えて下さったのです。 お内裏様とお雛様。 その時、初めて作ったので、上手くは出来ませんでした。 それでも、紙雛を作ることができて、本当に嬉しかった気持ちは今でも忘れていません。 未だに、立春を迎える度、自分の部屋に、その紙雛を飾っています。 ![]() ![]() ![]() いつか、私が母親になることがあったら。 『三月ひなのつき』に出てくるお母さんのように、娘に、紙雛を折ってあげたい。 そんなことをおもいつつ、来月、3月3日までに「紙雛」の本を探して、 三人官女や、五人囃子等、一つの人形でいいから作ってみようかな。と計画中です。 まだ、少し先ではありますが。 皆様が楽しい桃の節句。ひな祭りの一日をお過ごしになられますように ![]() ![]()
2008,02,21, Thu 19:12
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