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  窓を開けたくなって
  窓を開けた

  8月末
  夏の終わりの霧雨

  深呼吸したくなって
  深呼吸した

  晴れた日が好きなのに
  雨の匂いが
  心地良かった

  籠の中の鳥みたいに
  遠い地に思いを馳せて
  果てのない空を見遣る

  自分の無力さを思い知ったとき
  人は
  比べものにならないほど
  大きなモノに
  身を委ねたくなるのかな

  自分の弱い心が
  頭と体をバラバラにする

  より高く空を飛ぶ
  その翼を手に入れるために
  すすんで籠の中に入ったはずなのに
  なかなか手に入らなくて
  もう空に望郷


・・・これは、私が高3のちょうど今頃、
だから3年前になるのかな、
一発勝負の一般受験組みで、
夏も終わりかけだけど全然先が見えなくて、
やる気もそこまで起きなくて、
毎日が「顔がぬれて力が出ない~」って言ってるアンパンマン状態で、
「こ、こんなはずでは・・・」と思いながらもがいてたときに作った詩です。
ちっちゃな現実逃避を繰り返してたときに(^^;)
受験期に限らず、こーいうときってあるよね。
なんか目の前が漠然としてる感じ。
でも、籠の中でもがく時間も無駄じゃなかった気がします。
今にして思えば。
遠回りたくさんしたけど。
無駄と思ってたものは案外無駄じゃない。と思う。

今日はちょうど8月末だし、霧雨も降ってたのでふと思い出したのでした。

2007,08,30, Thu 23:22
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