はーい、ヤマザキです。
本屋行ったついでにペットショップに寄ってきました。池袋西武のLoftんとこにあるお店です。ヤマザキは生き物とか好きなのでよく寄るのですが、今日はいつになく混んでいた。というのも、どうやら店の一角に何やら黒山の人だかりができている。「なんだなんだ、一体なんだというのだ」と近寄ってみると、透明のガラスケースの中に、何とまぁ立派なケーキがずらりと陳列されているではないか。「はて、なぜこんなところにコージーコーナーがあるのだ。コージーコーナーてのは普通駅とか商店街にあるのではないのか」と思いました。その時、ふと横から妙な視線を感じたのです。「むむっ、クリスマスだけに素敵な恋の予感であろうか!」なんて期待に胸を膨らませて目を向けてみると、何とすぐ隣にいた女性のバッグの中からチワワが震えながらこちらを見ているではないか。 「お前、そりゃあ人間が食うもんじゃない。犬が食べるもんだ」とチワワ。 「なるほどそうか、コージーコーナーがこんなところにあるなんておかしいと思ったよ」とヤマザキ。 「ときにお前、一人か」チワワ。 「あぁ、一人さ。クリスマスに一人、寂しいだろ。チワワはいいね。素敵な飼い主と一緒だ」ヤマザキ。 「んなこたねぇ。人も犬もおんなじさ。この世に生きてる限りいつだって一人、寂しいもんよ。現にお前、おいらはいつだって寂しさで震えっぱなしよ。情けねぇったらありゃしねぇ」チワワ。 「そうか。チワワ、お前も辛いね」ヤマザキ。 「まぁ。お互いがんばろーや」チワワ。 「おぅ、それじゃあまたどこかで」ヤマザキ。 「おぅ」チワワ。 それからまもなく、チワワの飼い主はチワワよりでっかいケーキを買って帰っていった。チワワは震えながら「きゃきゅーん」と言っていた。
2005,12,25, Sun 23:11
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