能「鶴亀(つるかめ)」
古の中国玄宗皇帝の御代。四季の節会の事始に、百官卿相一億百余人が参内すれば、恒例とあって鶴と亀とがめでたい祝賀の舞を舞い、皇帝もまた自ら月宮殿に遊舞の楽を奏して還御なるまでを描く、大らかで清々しい能。 (社会法人能楽協会・能楽辞典・曲目データーベース(http://www.nohgaku.or.jp/)より) つい先日、高齢者在宅サービスセンターでの一週間の介護等体験を終えてまいりました。 介護等体験というのは、教職課程を履修する学生全員が必ず体験する実習です。うちの大学では視覚特別支援学校で二日間、特別養護老人ホーム・高齢者在宅サービスセンターなどで一週間、業務を体験させていただくことになります。 皆さんご存じの教育実習だけじゃないんですよこれが! 人と比べるとだいぶ遅い(終わる人は3年の夏休みに終わっている)介護等体験な上、「ずっと雑巾縫ってた…」と言っていた友人もいたのでいったいどんなものかしらと思っていたのですが…自分が考えていたよりも多くのことを体験・見学させてもらうことができたうえ、職員の方々も質問に快く答えてくださり、非常に勉強になった一週間でした。 普段自分が勉強しているものとは違う、自分が今まで知らなかった世界に触れるということは、どんな分野であれ本当に興味深いですね。 お世話になった高齢者在宅サービスセンターの業務の予想以上の幅広さ・利用者に対するきめ細やかな心配りには大変驚かされました。 介護等体験中は、朝早く起きて、満員電車に揺られ、利用者の方とお話ししつつ朝の検温、運動をして、昼食をとり、また利用者の方とレクリエーションをし、おやつをいただき…という実に健康的な生活をしていたのですが、こう、自分の普段の生活と比較してみると自分のダメさが身にしみてわかりますね…。 健康的すぎて、一週間という実習期間がとても短く感じました。(笑) もう少し健康的な生活を心がけなければ…。 最終日にはありがたいことにひとさし舞わせていただく時間をいただき、利用者の皆さんの長久を願う意味を込めて冒頭の「鶴亀」をセルフ地謡でやってきました。 久々に人前で舞わせていただいたんですけど、セルフ地謡、本当きつい。 声を張り上げながら舞う上に久々なものだから、舞い終わる頃には汗だくに。 喜んでいただけたからよかったんですが…体力つけないとな…。(笑)
2010,03,01, Mon 22:02
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