昔から読み続けられる名作に、感動することが最近多くあります。
今読んでいるのは、芥川龍之介。地獄変を読んでみたくて買った文庫に、偸盗というお話が入っていて、それがとても良かったのです。 出てくる人たちはちっとも格好よくなんてないし、むしろずるい人、汚い人、臆病な人ばかり。 これが自分に受け入れられるのは、その弱さが、自分の一部分だからだと思う。 夢の中で襲われたとき、友人や家族を捨てて逃げようとした、ってこと、ありませんか?私はよくあります。弱さがいちばん見える形で表れるところですよね。 ただこのお話がいいなと思えたのは、その暗さの中に一筋の光をくれたから。兄弟愛というか、家族愛。愛から生まれる一瞬の勇気。 じ~んとしました♪ 想像力を掻き立てる風景描写だったり、言葉の選び方だったり、 自分の頭の中に描いたストーリーをこんなもに忠実に文字にして書き表わせる、文学者。素敵です。 文章が上手だなぁ、と本を読んで思えるようになったのはついこの間。 3年生になってやっと。とんでもないスロースターターです(笑)
2009,05,26, Tue 22:03
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