今日は、今読みかけの本をご紹介します(o'v'o)♪
それは…山田詠美『熱帯安楽椅子』(集英社文庫・1990年6月発売)です。 私は、プロフィールに書いたとおり、山田詠美の作品が…そして山田詠美という作家が大好きです。 もう大好きすぎて、自分の「さやか」という名前を、「詠美」か彼女のニックネームである「Amy」に改名したいぐらいです笑 彼女の、衝撃的な大胆な作風と、その世界に思わずのこりこんでしまう魔力のある比喩表現。 さらに題材はとても衝撃性があるんだけど、彼女の描く女性たちにはどこかいじらしさを感じます。 そんなAmyワールドにハマってしまいました…。 大学に入って、近現代文学の研究方法を知った後から、マイペースにAmy研究をしています。 彼女の作品は好きなのですがまだまだ読んでいないものが多く… 大学在学中に、山田詠美の全作品を読破することが私の目標なんです!!! その目標のために、暇を見つけてはコツコツと、詠美作品を読んでいる途中です。 そこで今、読んでいるのが『熱帯安楽椅子』です。 この『熱帯安楽椅子』は、彼女の作品の中でもかなりマイナーな作品ですね。 何かの受賞作品でもなければ、特に評価の高い作品でもありません。 この本を知っている人も、なかなかいないと思います。 ただ、主人公の女性が小説家であることが、私にとって何か少しひっかかっています。 決してエッセイではないし、山田詠美が自分自身の体験を物語にしたようではないそうなのですが… まだ読みかけですが、ざっとストーリーを紹介すると… ―――小説を書く〈私〉は男のことで悩み、友人に勧められバリ島へ行き、 現地での心地よいホテル・熱帯の自然・男たちとのセックス、それら一つひとつに〈安楽椅子〉のように、とても労られていると感じる といったところではないでしょうか。 〈小説家〉である主人公の視線をとおして、バリ島での出来事が描かれています。 それを読んでいると、〈小説家〉としての作者・山田詠美自身の視線に、読者である私が憑依してしまったような感覚になります。 他の作品も読み続けてきましたが、ここまで来ても、作者の文章表現の力量にはただただ圧巻されるばかりです。 さらに、バリ島での主人公の気怠いの生活の様子が、だんだん蒸し暑くなっていく現在の日本で過ごす私自身をも気怠くさせます(笑) と、まあ、大好きな山田詠美とその作品について語ってみました! 他にもオススメの作品がたくさんあるので、これからどんどん紹介していきたいです♪
2009,05,11, Mon 20:46
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