金木犀が散る頃に毎年やってくる私の誕生日。
「10代最後の年は和泉式部みたいに生きてみたいです」 勿論恋愛の意味も込めて、中世文学史のひとことコメント欄に こんな馬鹿馬鹿しい宣言をしたのがもう3年も前だなんてびっくりだ。 なう、気付けば22歳。 就活、まだしてるとこ。 卒論、まだ書き上がらない。 今日何をしたかといえば、 今日の月が三日月かそうでないかについて、むとうと 「三日月でしょ」 「いや、三日月にしちゃ太すぎる」 って言い合いながら目白駅まで歩いて、 日高屋でらーめん食べて帰ったのでした。 ささやかな日常と、側にいる人たちは、 恐ろしいくらい穏やかで満ち足りていて、 そのくせ全く先の見えないこの不透明感。 私は今、携帯電話にしばられている。 「結果は速やかに連絡します」 センセイになるために、まだ続いている就活。 速やかっていつ? ならない電話が気になって、かるたもおちおちしていられない。 昔の女の人はこんなふうに、 来ない男の人を待っていたのか? 今日電話がなったら、 アメリカの記念すべき日と自分の記念すべき日が一緒だったりしてー、 なんて淡い幻想、 ならない電話を前にため息をつく。 何日に電話するって言ってくれりゃあいいのに、 ってつっこんでみても、 受けてる側は待つほかなし。 来ぬ電話を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ
2008,11,05, Wed 22:49
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