今日の新聞を読んでいて…。どの話題が良いかな?と思いまして…。
日本シリーズに進出する巨人のことを書くか、それとも、 野球に関連して野村監督、監督生活24年間、感動をありがとう!のことを書くか… または日本航空再建策に関してか…とか、最近、話題になっているものがたくさんある為、 選ぶことができませんでした(えっ)。 「えっ?そんなに話題になっていることが多いの?」 と思った受験生の皆さん、 我慢していたテレビを見て、新聞を見て、 さぁ一休みしましょう。 休みは大事ですよ♪ (…というか私が最近新聞を読むのを忘れていて、 もう日本シリーズの時期なのか!?と思ってしまったんですけれどもね) *°′*・,.`゜*°′*・,.`゜*°′*・,.` 14日から20日迄、前回の記事に書いたように、 博物館実習でした。 実習とつくものはこれで5回目、大学生活最後の実習です。 実習先は、渋谷区立松涛美術館。 松涛美術館は、絵画だけではなく、写真や工芸等、実に幅広い分野、且つ、時代にわたる特別展が開催されています。 只今は、「生誕120年 野島康三(のじまやすぞう) 肖像の核心展」が展示されています。 野島康三は近代に活躍した写真家で、日本の近代写真界に大きな足跡を残した方のようです。 私自身、野島康三を知らなかったのですが…展示を見、そして、この展示を担当した、 今回大変お世話になった実習中の学芸員の先生のお話により、彼のことを知りました。 どんな方かもっとよく知りたい方は、是非とも松涛美術館へ! *・,.`゜*°′* 実習中は、主に作品の整理や講演会・美術教室の準備のお手伝い等、 美術を専攻していない実習生でも出来ることをやらせて頂きました。 どんなことをしたか…を最初は書いていましたが、 実習内容を細かに書いていいのかな?という気持ちに急に陥り(否、多分ないと思うけれども守秘義務か何かあったら…と思ってしまった;)、 今回は書きません。 …気になります? それは四年次の博物館実習を経験してみて下さいね(ぉぃ)。 実習中は、体力面よりも精神面で疲れました。 何せ作品は元に戻りません。そして、作品は喋りません。 「私は傷んでいるからそっと扱ってね。」 と言う訳ではありません。 それはそれは慎重に扱います。 ある意味生き物よりも扱いは大変だと思います。 私自身、この一週間の実習を通して、以前よりも作品に対する見方や扱いが 随分変わりました。 そんなこんなで実習も終盤を迎え、先生との質疑応答がありました。 質疑応答時に先生が私達実習生にこのような想いを伝えてくれました。 「よくみる人になってほしい」 このよくみる人とは…… 展示をみる際に、 学芸員がどのような意図をもって、どのように作品を展示させているか等をよくみて、考え、この展示が良かったか否かを自分なりに評価する人、 という意味を持ちます。 展示をする為にはまず研究があり、次に作品をどのようにして扱うか等の考えが必ずあります。 尚且つ、展示する作品は一作だけではありませんから、展示をする際には一作一作の関係性と その場の空間性が非常に重要になります。 加えて、関係性と空間性を意識した上で、一作ごとのみせ方が違います。 例えば、照明の当て方、作品の置き方だけでも随分違いますよね。 学芸員はそのような細かな部分も慎重に考えます。 それ故に前述した「よくみる人」になり、学芸員の意図を考え、この展示が良いものであったか、 またはあまり宜しくないものであったかの評価を自分なりに付けられるようになってほしい…… 「よくみる人」 なれるようにこれからもたくさんの、様々な博物館を観に行きたい。 先生のお話を聞いていて、切に思いました。 「よくみる人」以外にも、 他にも先生は大事なことをお教え下さいました。 この一週間の実習は他の実習よりも短かったけれども、 それでも、得られたものは他の実習とはまた違う、大事な、大きなものを 得られました。 よくみる人 Museum 「よくみる」の重要性は、他の実習でも得られたことだったなぁ。そして、これからも、非常に重要なこと。 *°′*・,.`゜*°′*・,.`゜*°′*・,.` 今回のことば 〜十月後半編 その十五〜 傷む ・器物・建物などが、傷ついたり損なわれたりする。 ・食物が傷ついたり腐ったりして悪くなる。 (参考:大辞泉) ※「痛む」とは少しばかり違いますよね。 昔、漢検や漢字テストで出た気がしますよ…。
2009,10,25, Sun 20:56
【 大学生活::美術館・博物館 】 comments (x) trackback (x) |