みかこちゃんの記事にもあったように、私たち上代ゼミメンバーは、出雲に旅行に行ってきました。今日は、その旅行をあやこバージョンで、書いてみようと思います♪
私を含め上代ゼミ4年生4名は9月2日に出雲空港に到着。 「曇り」との天気予報は何処へやら。晴れ渡った空と、なだらかな深緑の山、金色になりはじめた稲穂の水田が空港から見え、これから始まる旅行が、楽しいものになりそうだと爽やかな気分になり、皆してテンションアップ。さて、出雲市駅に向かうためのバスに乗ってしゅっぱ~つ。と、なるはずが・・・・。 早速バスに乗り間違えました(―▽―;) ホントは出雲市駅行きに乗って、そこから石見銀山の最寄り駅に行く予定だったのに、バスが到着したのは「出雲大社前駅」のバス停。 「出雲駅、何処?!」 「え?コレ?」↓ いやいや。ちがうだろ。出雲駅はもうちょい大きいはず。良く見たら、「電鉄出雲市駅」だった。停まっている電車が可愛い。乗るか。 がたんごとんと、一畑電鉄の電車にゆられ、車窓から水田を眺めながら出雲市駅を目指す。途中、窓から駅名を見てる友人に「ここどこ?」と聴く。 「え~っと・・・武志(たけし)?」 誰だよ?!と思ったら・・・駅名でした。 出雲市駅に到着したものの、特急列車の切符の買い方が解らずモタモタ。緑の窓口じゃないと、特急券って買えないのに、頑張って券売機の前で粘っていたワタクシ達。駅員さんに教えてもらって、大急ぎで切符を買う。「あと一分しかない!!皆、走れ~」バタバタバタ。私たちが乗ると同時に特急が発車した。もう、失敗しないように、と、上代ゼミ、旅行の栞を取り出して今後の行程を確認。 大田市駅→バスで石見銀山へ→石見銀山散策→バスで大田市駅へ→電車で松江駅→松江駅からタクシーでカラコロ工房→タクシーで松江駅→夕食・宿。 良し!確認完了。完璧サ!と、なったところで大田市駅に到着↓ 皆、大田市駅に無事着いて安心した所でお昼ご飯。美味。 石見銀山方面に行くバスの時間ギリギリにお店を出て、全力疾走。 「乗ります!!のりま~す!!ああ゛ーーーーーーっ!!」 「待って~!!」 「ちょっ!早っ!待って~!」 「いっちゃった・・・。」 またしてもバスにやられる。出雲銀山方面行きのバスに乗り遅れた。 「どんだけ、私たち、バスに嫌われてるんだ。(;△;)」 仕方ないので、タクシーに乗って石見銀山に向かう。石見銀山では、自転車のレンタル店に行って電気自転車を借りることにした。私たち4年生は、体力に自信が無いので、電気自転車を借りた。この電気自転車、すいすい~っと坂道でも普通の平坦な道と同じように走る優れもの。楽しくて仕方ない。皆して「コレ欲しい!!」とハマってしまった。↓↓↓ 古い町並みを抜けて、走る4年生の面々。 龍源寺間歩の近くに自転車を止めて少し歩くと、入り口発見。 間歩の中は、驚くほど涼しい。ちょっと肌寒いくらいだった。途中、温度計を見ると、なんと14度!そりゃ、涼しいよね。 ひんやりした空気に、思わず間歩の岩肌を触ってみるゼミ仲間。 「すごい。コレ、冷たいよ~。濡れてるし。」 「ここ、隠れ家になりそうだよね。」 「防空壕みたいだよね」 「地球温暖化して、地上に住めなくなったらここに住むか。」 「でも、湿気がすごいから、怪我しちゃうと悪化しそうだなぁ。」 「・・・なんで上代ゼミって、話がどんどん現実的になってくんだろうね。」 「「「「確かに。」」」」 龍源寺間歩からの帰り道は下り坂。すいすい~っとおりて行く。途中、可愛い小学校を発見。入り口にあった男の子の看板が結構リアル。夜、車のライトで照らされたら絶対怖い。 石見銀山での散策を切り上げ、今度こそ、大田市行きのバスに乗り遅れないために、早めにベンチに座ってバスを待っていた。「今度こそ大丈夫だね~♪」と笑っていたらバスが到着。乗ろうとして、一応バスの運転手さんに「このバスって、大田市駅に行くんでしょうか?」と質問。運転手さんは言った。 「いや、このバスは違います。大田市駅に行くバスが停まるのは、あちらのバス停です。」 今度は、待っているバス停すら違っていた。運転手さんに教えてもらったバス停に移動。 四人で揃って写真を撮ることが、なかなか出来なかったので、影をパシャリ。因みに一番左がワタクシです。 何分か待っていると、割と直ぐにバスが来る。「大田市駅行き」。三度目の正直。今度こそ、バスに乗ることができた。4人で「あ~よかった」と安心して、バスに揺られる。炎天下、自転車で走り回った疲れでうとうとしていたら、バスの運転手さんが話し始めた。 「よく、お客様から、島根県のお土産として、何が良いのか。特産品は何かといったご質問を受けることがあるのですが・・・」と始まったその話、続く、続く。宍道湖の蜆・木彫り民芸品・ワインなどなど、色々と挙げていく。(注:これは、観光バスではなく、路線バスです。)そして、最後に運転手さんは少し間を置いて、「さて、最後に大田市の名物について御紹介させて頂きたいと思います。」と言った。 そこから、はじまったのは、なんとカマボコのお話であった。 アゴ(飛魚)を使ったカマボコがいかに美味か。運転手さん、延々と語る語る。 「このカマボコを、食べられたお客様の中には、他のものがもう食べられないという方もいらっしゃるほどにおいしゅうございます。かくいうワタクシも、このカマボコの味が忘れられない一人でございます。何年かこちらを離れて、関東の方で働いておりましたが、其の間も、このカマボコの味だけは忘れがたく、山葵醤油などでビールのおつまみとして頂くとまた、格別なのでございます。中でも、オススメなのは和江、和平の和に江ノ島の江と書いて和江でございます。こちらは、お値段が普通のカマボコでしたら400円程度するのでございますが、なんと280円、280円で頂くことができるのです。」(注:もう一度、言います。これは、路線バスの中の出来事です。) バスに乗り合わせた私たち4人と老夫婦と大学生くらいの男女7名のグループは、あまりに、運転手さんがカマボコについて熱を込めて語るので、呆気に取られると同時に、爆笑。「この運転手さん、カマボコ大使だよ。(笑)」「こんな所でカマボコについて語られるなんて思ってなかったー(笑)」「ってか、これ路線バスだよね?ねえ?!」皆、カマボコ大使(勝手に命名)と化した運転手さんの話に引き込まれてしまった。 「カマボコの和江は、大田市駅近くのパルでご購入いただけます。もしかしたら、売り切れているかもしれませんが、お帰りの際、是非、お立ち寄りになって、大田市のカマボコ。カマボコの和江を、味わって頂ければと思います。どうも、ご清聴ありがとうございました」 運転手さんのスピーチが終わると、静かにバスは水田や畑の間を走りはじめる。その時のことだった。男女、7名くらいの集団の1人がボソッとつぶやく。 「あ!畑の中にカマボコが!!」 彼の視線の先にはビニールハウス。た・・・たしかにカマボコに見える!! 駅が近くなると、運転手さんはおもむろに口を開いた。 「先ほどの和江でございますが。」 またカマボコきた~!!(笑) 「黄色いストローで巻いてあるものになっております。3つ後のバス停が、カマボコを購入できるパルでございます。和江は、歯ごたえや味が関西の方向けかと思いますが、もう一つのブランドの方は関東の方がお好みになるのではないかと思います。」 再び、カマボコについて語る運転手さん。カマボコ工場の話までし始めちゃった。 「このバスに乗ってたら、カマボコ工場に連れてかれるんじゃ・・・」 と、畑の中のビニールハウスをカマボコと言った男の人がつぶやいた。 駅を目前にアナウンスがあった。「パル前!パル前でございます!!!」運転手さん、他のバス停じゃ、ほとんど何も言わないで通過してたのに「パル前」だけ、ものすっごく強調。そして、男女7名のグループは本当にパル前で降りて行った。 「「「「ばいば~い。」」」」 ただ、バスに乗り合わせただけなのに、カマボコ大使の話を聴いた妙な連帯感。手を振って彼らと別れる。大田市駅に到着し、カマボコ好きな運転手さんとも一緒に写真を撮ってお別れした。 「なんか、石見銀山がとっても楽しくて、間歩も歩いてきて、良い一日だったんだけどさ、結局全部バスのカマボコ運転手さんに持っていかれた感じがする。」「「うん。そだね。今日の思い出が何って、カマボコだよね。」」 そんな話をしつつ、松江に向かう電車に乗りこむと、私たちの後ろから、先に別れた(多分)大学生だと思われる男女7名くらいのグループが乗ってきた。その手にはパルでカマボコを買ってきたのか、ビニール袋が下がっていた。(しかも、結構大きい袋だ。) 色々、面白い発言をしていた男の人がすっとビニール袋に手を突っ込んで 「あの、コレどうぞ。」と、私たちにカマボコを一つくれた。 「え?!良いんですか!ありがとうございます」 あの、運転手さん大プッシュのカマボコが食べられる!!と、私たちは大喜び。夜、宿泊した宿の方にお願いして5ミリくらいに薄切りにしてもらって山葵醤油(宿の方がサービスしてくださいました。)で、ビールと一緒に頂きました。歯ごたえも良く、魚の味がちゃんとするカマボコ「和江」確かに、美味でした。 さて、ココまでで9月2日終了~。カマボコについて熱く語った路線バスの運転手Sさんについて、記事にするというあやこの使命はこれで完了!長くなっちゃったし、この後の3日・4日の日程は、みかこちゃんの記事とかぶる所も多いので、おまけとして写真でお送りしたいと思いま~す。moreをクリックしてみてね♪ >more⇒
2009,09,07, Mon 13:54
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