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本日5月16日から7月の頭まで、私の手帳の土曜日は朝から晩までみっちりと予定が埋まっております。
朝に弱い私には結構な苦行でありますが、そう甘えてもいられません。
扇と足袋、そして謡の紙をカバンに入れて、眠い目をこすりながら今日も私は学校へと向かうのでした…。


私は観世流能楽研究会と言うサークルに所属しています。
普段は週に一回、週の中日にサークルの全体練習日があるのですが、舞台での発表が近づくとそれが週に二回になるのです。
日本女子大学の裏門近くに樟渓館(しょうけいかん)というなかなか時代を感じる建物がありまして、その中にある板の間で活動をしています。

私たちのサークルは、能の中でも特に「仕舞」という能の一部を舞うことを活動の中心としています。
仕舞は大体「仕舞扇」(普段皆さんが使用するような扇子よりも大きめで、しっかりとしています)を手に舞うのですが、これにはいわゆるバレエなどのように華やかなバックミュージックがある訳ではありません。
バックミュージックと言えるものは人の声。いわゆる「地謡」という人たちの声が、その仕舞の謡を朗々と謡いあげ、それそバックミュージックにして仕舞を舞うのです。
自分の舞を覚えたり、人が舞う謡を暗記するのはなかなか大変な作業ですが、謡と舞の型が合致した時の達成感は何物にも勝るものがあります。


さてさて私は今回、7月にある舞台で「大江山」という演目を舞うことになりました。

 源頼光は酒呑童子という鬼退治のため山伏に変装して大江山に分け入る。隠れ家に到着した一行を迎えた童子は山伏の勧める酒に興じて舞戯れる。やがて酔って寝床に入った所を頼光らに攻められ、怒って猛威を奮うが退治される。
 (社会法人能楽協会・能楽辞典・曲目データーベース(http://www.nohgaku.or.jp/)より)


「大江山」はシテ謡(舞う人が謡う謡)が「さてお肴は何々ぞ((お酒の)肴は何がいいかなあ)」と、なんだか可愛らしいのでお気に入りです。謡が長いので、暗記して謡ってくれる地謡の方々には大変不評なのですが…。(笑)
地謡のみんなと協力して、7月の舞台で満足のいくものが出せるよう、特訓あるのみです!


能の演目には、源氏物語を題材とした「浮舟」「葵上」や、平家物語を題材とした「敦盛」「経正」など、なじみ深いものも多いです。
ここでもまた折にふれて紹介していこうと考えていますが、興味があれば調べてみてくださいね!

2009,05,16, Sat 23:03
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